2024/10/14
【米国】米PPIのまちまちな結果を受けて、ややドル買いが優勢
為替(2024年10月12日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 149.10 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0935 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.10 (円)
ポンド円 GBP/JPY 194.84 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3064 (米ドル)
10月11日のニューヨーク外国為替市場は、米労働省が発表する9月卸売物価は予想を下回った一方で、前年比では予想を上回った。コア指数においても、前月比が市場予想と一致し、前年比では予想を上回った。まちまちとなる結果に市場では「FRBが11月も利下げを継続するというマーケットの予想を変える内容ではない」との思惑が高まると、11月のFOMCで0.25%の利下げを予想する確率は前日の83.3%から90%前後に上昇した。
米ドル円は、米10年債利回りの高止まりなどを手掛かりに円売り。ドル買いが先行した。米国株相場や日経平均株価先物の上昇も相場の支援材料となった。前日のボスティック米アトランタ連銀総裁のタカ派的な発言を受けて付けた149.53円や、その日の高値149.55円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
ユーロドルは、米10年債利回りの上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行すると22時前に一時1.0926ドル付近まで下押したものの、オセアニア時間につけた日通し安値1.0923ドルが目先のサポートとして働くと下げ渋った。欧米株高に伴うリスク・オンのユーロ買い。ドル売りが入ると1.0952ドル付近まで値を戻す場面があった。
株式
NYダウ平均 USD 42,865.18 +408.62(+0.96%)
NASDAQ総合 USD 18,341.76 +59.87(+0.32%)
S&P500 USD 5,814.90 34.37(+0.59%)
株式市場では、NYダウ平均と多くの機関投資家が運用指標とするS&P500も過去最高値を更新した。決算内容が好感されたJPモルガン・チェースが大幅に上昇すると、グールドマン・サックスなど他の金融株にも買いが入った。市場では「金融大手の決算内容を受けて、企業業績に対する期待が高まった」との声が聞かれた。
債券・商品先物
米国債10年 4.104% (+0.029)
NY原油(WTI) USD/バレル 75.64 (+2.74%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,674.2 (+1.8%)
【日本】日経平均株価が小幅に上昇したことを受けて、全般で円売りが小幅に推移した
為替(17時)
10月11日の東京外国為替市場は、ドル売り円買いが先行したが、時間外の米10年債利回りの上昇を背景に全般でドル高が優勢となった。後場の日経平均株価が小幅に上昇したことで、円売りも加速し、クロス円では上昇の勢いが強まった。ただ、対欧州通貨でドル売りが強まった影響から、上値は限られた。
米ドル円は、時間外の米10年債利回りが4.07%台まで上昇して始まった事を支えに、9時過ぎには148.76円まで小幅に上昇したが、東京仲値の値決めにかけてはドル売りが入り、10時過ぎには148.41円まで値を下げた。前日目安の148.30円が目先のサポートとして意識され、本邦3連休前の調整のドル買いも入り一時148.80円まで上値を伸ばした。後場の日経平均株価が小幅に上昇したことを受けて、じり高に推移したが対欧州通貨でドル売りが強まった影響から上値は限られた。
ユーロドルは、対円でのドル売りが下値を支え1.0938ドルまで小幅に上値を広げたが、その後は売り戻された。手掛かり材料に欠ける中で方向感なく小幅に上下した。欧州勢が参入後は、低下して始まった独10年債利回りが上昇に転じたことや、ポンドドルの上昇も支えに一時1.0945ドルと日通し高値を付けた。
ユーロ円は、ドル円同様に上値は抑えられ10時過ぎには162.31円まで下押したが、底堅く推移した。200円超高と地合いの強い日経平均株価も支えとなり、162.67円まで上値を広げた。後場に入り日経平均株価が持ち直すのをながめて、162.72円まで値を上げるも、勢いは続かなかった。引けにかけてはユーロドルの上昇につられる形で、買いが優勢となった。
債券
日本国債10年 0.943% (-0.012)