2024/10/21
【米国】米10年債利回りの低下にともなうドル売りが優勢な相場となった
為替(2024年10月19日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 150.16 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0830 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.68 (円)
ポンド円 GBP/JPY 195.40 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3010 (米ドル)
10月18日のニューヨーク外国為替市場は、19時台には一部関係者の話として「日銀は今月利上げの必要性は乏しいとの認識、ただ今後は排除しない」との報道に円買いが優勢となる場面もあったが一時的で、すぐに円売りの流れが戻った。ドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.46まで低下し、ややドル売りが優勢な状態となった。
米ドル円は、ロンドンフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りも観測された。一時149.36円まで下押したが、下値は限定的だった。NYダウ平均が連日で史上最高値を更新するなど、米国株相場が底堅く推移したことが相場の支えとなったほか、前日安値の149.25円もサポートとして意識された。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下に伴うドル売りが出たほか、週末を控えたポジション調整目的のユーロ買いが優勢となった。引け前には1.0869ドルと日通し高値を付けた。市場では「米経済の底堅さと米大幅利下げ観測の後退から進んできた主要通貨に対するドル買いが一服した」との声も聞かれた。
株式
NYダウ平均 USD 43,275.34 +35.84(+0.08%)
NASDAQ総合 USD 18,488.66 +115.12(+0.62%)
S&P500 USD 5,864.51 +23.04(+0.39%)
株式市場では、NYダウ平均や多くの機関投資家が運用指標とするS&P500で過去最高値を更新した。ネットフリックスの決算が好感されてハイテク株を中心に買いが入った。ただ、連日で最高値を更新しているだけに利益確定目的の売りも出やすく、上値は限定的だった。ハイテク株比率が高いナスダックは3日続伸した。
債券・商品先物
米国債10年 4.085% (-0.008)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.36 (-1.93%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,736.4 (+1.03%)
【日本】三村財務官の発言により、やや高値への警戒感が強まる場面があった
為替(17時)
10月18日の東京外国為替市場は、三村財務官の「足元で一方的な急速な動きを認識している」「投機的な動きを含め、高い緊張感をもって注視する」などの発言が伝わると、警戒感が強まりクロス円の上値が重たくなった。東京時間夕方には、米10年債利回りが4.11%台まで上昇したことを背景にドル買いが優勢となった。
米ドル円は、三村財務官の発言を受けて警戒感が強まり上値が抑えられ14時台には149.76円まで下押した。欧州勢参入後には、米10年債利回りが4.11%台まで回復したことを背景にドル買い・円売りが優勢となり、17時過ぎには150.15円まで買い戻された。
ユーロドルは、対円でのドルの重さも影響して、じり高に推移した。しかし、ユーロ円が重たい動きを続ける中で上昇の勢いは強くなかった。良好な英小売統計を受けたポンドドルの上昇につれた半面で、米10年債利回りが上昇したことで上値が抑えられており、1.0840ドル前後でのもみ合いが続いた。
ユーロ円は、三村財務官の発言でドル円の上値が抑えられていることや、日経平均がやや上げ幅を縮小していることで、162.32円まで下押した。9月の中国小売売上高や鉱工業生産が予想よりも良好な結果となる中で、安寄りした中国株が上昇へ転じたことも支えとなり162.62円まで買い戻された。その後は162.45円を挟んで揉み合いが続いたが、ドル円や日経平均先物の上昇を受けて円売り・ユーロ買いが進み、17時過ぎには162.80円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 0.965% (+0.007)