2024年10月25日
米経済指標の良好な結果を受け、全体的にドル買いが優勢となっています。
為替レート(2024年10月25日 6時00分):
- 米ドル/円 (USD/JPY) 152.74円
- ユーロ/米ドル (EUR/USD) 1.0780ドル
- ユーロ/円 (EUR/JPY) 164.68円
- ポンド/円 (GBP/JPY) 193.37円
- ポンド/米ドル (GBP/USD) 1.2920ドル
10月24日のニューヨーク外国為替市場では、米新規失業保険申請件数(予想:24.2万件、結果:22.7万件)やPMI速報値(予想:47.5、結果:47.8)が予想を上回る良好な結果となり、全般でドル買いが進行しました。植田日銀総裁はG20財務相・中央銀行総裁会議後に、「円安に伴う物価の分析には時間的余裕があり、円安だけでなく米経済も含めた全体の状況を考慮する必要がある」と述べました。
米ドル円は、前週の米新規失業保険申請件数やPMI速報値、米新築住宅販売件数が予想を上回る強い内容だったため、一時152円台前半まで下げる場面もありましたが、戻りは鈍かった。深夜2時台には151.54円の日通し安値を記録しました。
ユーロドルは、1.0800ドル前後での揉み合いが続きましたが、米経済指標の好調を受けて米10年債利回りが低下し、ドル売りが進行。引け前には1.0829ドルまで上昇しましたが、22日の高値1.0837ドルが意識され、伸び悩みました。主要通貨に対するドルの動きを示すドルインデックスは一時104.01まで低下しました。
株式市場
- NYダウ平均: 42,373.40ドル (-135.52, -0.31%)
- NASDAQ総合: 18,413.91ドル (+136.50, +0.74%)
- S&P500: 5,809.25ドル (+11.67, +0.20%)
株式市場では、IBMやハネウェル・インターナショナルの決算内容が嫌気され、これらの2銘柄がNYダウ平均を約158ドル押し下げました。また、ボーイングでは労働組合が新たな労働契約案を否決し、ストライキが延長されることから、株価が軟調に推移しました。一方、ハイテク株比率の高いナスダックは、米10年債利回りが低下したことで高PERのハイテク株に買いが入りました。
債券・商品先物市場
- 米国債10年: 4.214% (-0.034)
- NY原油(WTI): 70.78ドル/バレル (-0.99%)
- NY金(COMEX): 2,748.8ドル/オンス (+0.72%)
日本市場
前日の大幅なドル買いの影響で、調整の売りが優勢となりました。
為替レート(17時): 10月24日の東京外国為替市場では、前日に大幅にドルが買われた反動から調整の売りが先行しました。米10年債利回りも軟調に推移し、ドル売りが優勢となりました。欧州勢が参入すると、仏PMI速報値(予想:44.9、結果:44.5)が予想を下回ったためユーロが売られましたが、その後の独PMI速報値(予想:45.3、結果:45.9)が予想を上回ったことで買い戻しが入りました。
米ドル円は、前日の大幅上昇の反動が出たことに加え、時間外の米10年債利回りが4.22%台まで低下したことが影響し、軟調に推移しました。ドル売りの流れは午後も続き、14時前には152.10円まで下押しましたが、152円の節目を前に下げ渋り、152.38円まで持ち直しました。しかし、調整の売りは続き、米10年債利回りが4.19%台まで低下すると152.02円まで下押しました。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下を受けて1.0789ドルまで小幅に上昇しました。しかし、ユーロ円が軟調に推移したため、積極的に上値を伸ばす展開にはならず、小幅なレンジ内で推移しました。ドル売りの流れが続く中で1.0793ドルまで小幅に上値を更新するも、1.08ドルの節目を前に失速。仏PMI速報値が予想を下回ったことで1.0770ドルまで下押し日通し安値を付けましたが、その後の独PMI速報値が予想を上回ったことで買い戻しが優勢となり、1.0798ドルまで上値を伸ばしました。
ユーロ円は、164.60円前後での揉み合いから上昇に転じましたが、日経平均株価の動向やマイナス圏で推移している中国株の影響を受けて軟調に推移しました。ドル円の流れに伴い一時164.16円まで下押し、その後164.41円まで戻しましたが、仏PMI速報値の低調な結果を受けて163.78円まで下押し。その後の独PMI速報値が予想を上回る結果となったため、164.44円まで高値を更新したものの、上値は重かった。
債券
- 日本国債10年: 0.954% (-0.026)