10月27日の衆議院選挙を控え、円相場は警戒感が強まり、方向性の見えない動きに

2024/10/28

米国市場

米国では10年債利回りの上昇を受け、ドル買いが優勢となった。

  • 米ドル/円 (USD/JPY): 152.31 円
  • ユーロ/米ドル (EUR/USD): 1.0795 ドル
  • ユーロ/円 (EUR/JPY): 164.41 円
  • ポンド/円 (GBP/JPY): 197.42 円
  • ポンド/米ドル (GBP/USD): 1.2961 ドル

10月25日のニューヨーク外国為替市場では、9月米耐久財受注が予想を上回る0.4%増(予想:-0.1%)となり、米ミシガン大消費者態度指数の確報値も予想の69.0を超える70.5と上昇したことから、米10年債利回りが4.24%台まで上昇。ドル買いが強まり、米ドル/円は28時過ぎに153.37円に到達した。11月の米大統領選挙でトランプ前大統領の優勢が意識され、さらなる利回り上昇につながった。

ユーロ/米ドルは10月の独IFO企業景況感指数が予想を上回ったことや、リトアニア中銀総裁による「0.50%の利下げ根拠はない」との発言を受け、22時前には1.0839ドルまで上昇。しかし、12月の欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が根強く、上値は限定的だった。

株式市場

株式市場では、米10年債利回りの上昇が割高感を意識させ、売りが優勢となった。

  • NYダウ平均: 42,112.26 (-0.61%)
  • NASDAQ総合: 18,519.71 (+0.57%)
  • S&P500: 5,807.99 (-0.02%)

マクドナルド商品による大腸菌感染報告で、感染者が75名に達したと米疾病対策センター(CDC)が発表。同社株は約3%の下落となった。一方、テスラ株への買いが入ったことでナスダック総合はプラス圏に推移した。

債券・商品先物

米国債と商品先物市場の動向は以下の通り。

  • 米国債10年利回り: 4.242% (+0.028)
  • NY原油 (WTI): 72.10 USD/バレル (+1.86%)
  • NY金 (COMEX): 2,760.8 USD/オンス (+0.43%)

日本市場

10月25日の東京外国為替市場では、仲値にかけて円売り・ドル買いが優勢となったものの、日経平均株価が一時400円超安となりリスクオフの円買いが優勢となった。

  • 米ドル/円は一時152.10円まで上昇したが、日経平均株価の下落と米10年債利回りの低位推移により151.44円まで下押した。その後、200日移動平均線がサポートとされ152.09円まで上昇。
  • ユーロ/米ドルはドル円の伸び悩みに連れ高となり1.0827ドルまで上昇したが、方向感は定まらなかった。

日本国債10年利回りは0.950%と小幅に下落した。

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