低調な米雇用指標を受けドル売り進行も、米雇用統計を控え神経質な動き

2024/10/30

米国市場

米10年債利回りが4.33%に上昇したことでドル買いが先行したが、米JOLTS求人件数が予想を下回ったことからドルが売られる展開となった。

  • 米ドル/円 (USD/JPY): 153.34 円
  • ユーロ/米ドル (EUR/USD): 1.0817 ドル
  • ユーロ/円 (EUR/JPY): 165.89 円
  • ポンド/円 (GBP/JPY): 199.57 円
  • ポンド/米ドル (GBP/USD): 1.3013 ドル

米10年債利回りが上昇したことでドルが一時153.86円まで上昇したが、JOLTS求人件数が予想を下回り、伸び悩んだ。米消費者信頼感指数が予想を上回ったため、一部でドルの買い戻しも見られたものの限定的だった。

ユーロ/ドルは米10年債利回りの上昇で一時1.0768ドルまで下押しされたが、低調な米JOLTS求人件数を受けて1.0818ドルまで買い戻された。

株式市場

株式市場では、米10年債利回りの上昇がNYダウ平均銘柄に売り圧力をかけた一方、ナスダックは好決算期待から上昇した。

  • NYダウ平均: 42,248.41 (-0.34%)
  • NASDAQ総合: 18,717.58 (+0.80%)
  • S&P500: 5,834.77 (+0.17%)

ナスダック総合はハイテク株比率の高さが買いを呼び、約3か月ぶりに史上最高値を更新した。

債券・商品先物

債券および商品先物市場は次の通り。

  • 米国債10年利回り: 4.256% (-0.028)
  • NY原油 (WTI): 67.82 USD/バレル (-0.55%)
  • NY金 (COMEX): 2,787.4 USD/オンス (+1.18%)

日本市場

10月29日の東京外国為替市場は、加藤財務相の発言や米10年債利回りの低下を受けて円買いが進行したが一時的で、円売り基調が続いた。

米ドル/円は日経平均株価の反発や米英独株の上昇も支えとなり、一時153.27円まで上昇。ユーロ/円も欧州株の上昇を背景に、165.72円まで買い戻された。

債券市場では日本国債10年利回りが0.974%までやや低下した。

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