5日の米大統領選や7日のFOMCを前に積極的な取引は控えられた

2024/11/05

【米国】低下していた米10年債利回りが4.3%台を回復したことで、ドル買いが優勢となった

為替(2024年11月5日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   152.15 (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0875  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   165.46   (円)
ポンド円          GBP/JPY   197.07  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2952  (米ドル)

 
11月4日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが4.26%台まで低下したことを受けてドル売りが先行したが、その後は米10年債利回りが4.3%台を回復したことでドルの買戻しが優勢となった。5日には米大統領選挙を控えていることで積極的な取引は控えられ、全般でレンジ内での取引となった。
 
米ドル円は、米10年債利回りが4.27%台まで低下幅を拡大すると一時151.52円まで下押した。もっとも10月25日安値の151.46円が目先のサポートとして意識されると152.19円まで下げ渋った。ただ5日に米大統領選挙を控える中で値動きは限られており、積極的にドルを買い進める動きとはならず、レンジ内での推移となった。
 
ユーロドルは、米10年債利回りの大幅低下を手掛かりに一時1.0914ドルの日通し高値を付けたが、NY勢の本格参入を前に一段高の展開とはならず失速した。その後は全般でドル買いが進んだ流れに沿って引けにかけて1.0877ドルまで下押した。ただ米大統領選を前に積極的な取引は控えられた。
 
株式
NYダウ平均       USD   41,799.81         -246.56(-0.58%)
NASDAQ総合    USD   18,182.93           -56.84(-0.31%)
S&P500             USD     5,713.65            -14.77(-0.25%)

株式市場では、5日の米大統領選挙や7日のFOMCなど、重要イベントを前に持ち高調整目的の売りが優勢となった。ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融関連株が下げたほか、NYダウ平均を構成する30種から除外されることが決まったインテルで下げが目立った。ハイテク株比率が高いナスダックでは、ダウ平均に採用が決まったエヌビディアが買われたものの、引けにかけては伸び悩んだ。
 
債券・商品先物
米国債10年                              4.299%     (-0.087)
NY原油(WTI)     USD/バレル   71.89         (+3.29%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,746.5      (±0%)
 

【日本】午後は香港・上海株が堅調に推移したことで、ドル買いが優勢となった

 
為替(17時)
11月4日の東京外国為替市場は、日本市場が休場となったが日経平均株価先物が軟調に推移したことから、円買いが先行した。午後になると香港・上海株が堅調に推移したことを背景に、全般でドル買いが進んだ。英中央銀行は7日の金融政策委員会で追加利下げを実施することが確実視されているが、予算案が短期的な需要を押し上げる可能性があるため、その影響が注目されている。
 
米ドル円は、日経平均株価先物や米先物株価指数先物が軟調に推移していることが重しとなり、上値を徐々に切り下げ12時台には151.59円まで下押した。ただ、香港・上海株が堅調に推移したことで、その後はドルの買戻しが優勢となり16時台には152.27円まで上値を伸ばした。時間外の米10年債利回りが下げ幅を縮小したことも相場の支えとなった。
 
ユーロドルは、ユーロ円の下げも重しとなり1.0869ドルまで小幅に低下した。その後はポジション調整による買いも入り、13時前には1.0904ドルまで上値を伸ばした。ただ先週末高値を上抜けることができず上値を抑えらると、失速し16時台には1.0886ドルまで押し戻された。ただ下値も堅く下げ渋る様子を見せている。
 
ユーロ円は、時間外の日経平均株価先物の軟調な推移をみて、165.20円まで下押した。ただこの水準での底堅さを確認すると徐々に買戻しが優勢となり、16時台には165.85円まで上値を伸ばした。その後はやや伸び悩み、総じてドル円に連れた動きとなった。
 
債券
日本国債10年   0.945%     (±0)

おすすめの記事