2024/11/11
【米国】米10年債利回りの下げ幅縮小と米ミシガン大消費者態度指数の上振れを背景にドル買いが強まった
為替(2024年11月9日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 152.62 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0714 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.49 (円)
ポンド円 GBP/JPY 197.09 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2912 (米ドル)
11月7日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが低下幅を縮小したことで、ドルの買戻しがやや優勢となった。また米ミシガン大消費者態度指数が予想を上回った事もドル買いを支えた。ドイツではショルツ首相率いる与党連合が崩壊したことから、ユーロ圏経済に及ぼす影響についての懸念が高まった。ショルツ氏は「早期総選挙の実施時期について話し合う用意がある」との見解を示した。
米ドル円は、米10年債利回りが4.26%台まで低下すると円買いドル売りが先行し20時台には152.14の日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は下げ渋った。米ミシガン大消費者態度指数が予想を上回った事や、米10年債利回りが4.31%台まで低下幅を縮小したことが相場を下支えした。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下を手掛かりに20時台には1.0797ドルまで上値を伸ばしたものの、アジア時間に付けた日通し高値の1.0807ドルが目先のレジスタンスとして意識されると失速した。欧州株相場の下落を背景に、ユーロ売り・ドル買いが出たほか、米ミシガン大消費者態度指数が予想よりも強い結果であることが伝わると、米10年債利回りが低下幅を縮小したこともあり、上値が重たい展開となった。26時台には、1.0686ドルまで下値を広げた。
株式
NYダウ平均 USD 43,998.72 +271.47(+0.62%)
NASDAQ総合 USD 19,290.49 +21.47(+0.11%)
S&P500 USD 5,996.61 +23.50(+0.39%)
株式市場では、米大統領選挙でトランプ氏の勝利が確実となり、次期政権の経済政策が米景気を支えるとの見方が引き続き買いを促した。米ミシガン大消費者態度指数が予想よりも強い内容となったことも相場の上昇につながり、NYダウ平均とS&P500は史上最高値を更新した。ハイテク株比率が高いナスダックでは、テスラがこの日も上昇し4日続伸した。
債券・商品先物
米国債10年 4.298% (-0.034)
NY原油(WTI) USD/バレル 70.61 (-2.14%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,692.8 (-0.70%)
【日本】三村財務官の発言や、日経平均株価が上げ幅を縮小したことから円買いが優勢となった
為替(17時)
11月8日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付いたものの、上げ幅の縮小が続き全般で円買いが優勢となった。中国株や香港株が軟調に推移していることも円買いを促した。なお正午前には前日の三村財務官に続き加藤財務相も「トランプ氏の勝利を受け、貿易や金融市場を通じて日本経済・財政などへの影響を注視していく必要がある」と述べた。
米ドル円は、日経平均株価が高く寄り付いたものの、前日終値との窓埋めをするように下落したことで、152.97円まで下押した。その後は仲値にかけてやや買いが強まったが153.36円までにとどまり、米10年債利回りが低下したことで上値が重たくなり13時台には152.54円まで下値を拡大した。ただ、日経平均株価が下げ幅を縮小すると152.95円まで買い戻されたが、戻りは限定的だった。
ユーロドルは、時間外の米10年債利回りが4.34%台まで上昇したことが重しとなり、じり安に推移した。15時台には1.0772ドルまで下値を広げた。その後は下げ渋りじわじわと買い戻され1.9783ドルまで上値を伸ばしたが、戻りも限定的だった。
ユーロ円は、ユーロドルがじり安に推移した影響を受けて、ユーロ円も売りが優勢となった。日経平均株価の上げ幅縮小を眺めながらユーロ安・円高が進行した。中国株や香港株が軟調に推移したことも相場の重しとなり、13時台には164.49円まで下値を広げた。その後は164.89円まで買い戻されたが反発の勢いは弱く164.70円を挟んで揉み合いとなった。
債券
日本国債10年 1.011% (-0.001)