2024/11/14
【米国】米10年債利回りの上昇に伴いドル買いが優勢となった
為替(2024年11月14日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 155.59 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0561 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 164.33 (円)
ポンド円 GBP/JPY 197.65 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2704 (米ドル)
11月13日のニューヨーク外国為替市場は、米消費者物価指数(予想:0.2%、結果:0.2%)が予想予想通りとなったことで一時はドル売りで反応したものの、日銀の早期利上げ観測の後退や米10年債利回りの下げ幅縮小に伴い、一転してドル買いが進んだ。なおダラス連銀のローガン総裁は「FRBはおそらく追加利下げが必要となるが、慎重に進める必要がある」「FRBが中立金利を大幅に超える利下げをした場合には、インフレが再燃する可能性がある」と発言した。
米ドル円は、米消費者物価指数の発表を控え154円台後半で揉み合った。米消費者物価指数が市場予想通りの結果であることが伝わるとドル売りで反応し、23時過ぎには154.33円まで下押した。ただ、市場では日銀の早期利上げ観測が後退しているという思惑も高まり、円売りが加速した。28時過ぎには155.62円まで買い戻しが進んだ。米10年債利回りが一時4.46%台まで上昇したことも相場を下支えした。
ユーロドルは、米10年債利回りの低下を眺めながら買戻しが進み、米消費者物価指数発表後は1.0653ドルまで上昇したが、前日高値の1.0663ドルが目先のレジスタンスとして意識されると、失速した。その後は売りに押され24時過ぎには1.0555ドルまで下押し、日通し安値を更新した。その後は1.0593ドルまで下げ渋るも、米10年債利回りの上昇に伴い上値は重たく、戻りは限定的となった。
株式
NYダウ平均 USD 43,960.42 +47.89(+0.10%)
NASDAQ総合 USD 19,236.22 -46.54(-0.24%)
S&P500 USD 5,986.96 +2.79(+0.04%)
株式市場では、米消費者物価指数が市場予想通りの結果になると、米インフレ再加速への警戒感が根強かっただけに、買い安心感が広がった。一方で、ハイテク株比率が高いナスダックは続落した。米10年債利回りが上昇したことで高PERのハイテク株には売りが出やすかった。従業員の約4パーセントを削減するとしたアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は値下がりした。
債券・商品先物
米国債10年 4.445% (+0.016)
NY原油(WTI) USD/バレル 68.08 (±0%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,579.4 (-1.02%)
【日本】日経平均株価は一時780円近い下落となったが、夜の米CPIを前に積極的な取引は控えられた
為替(17時)
11月13日の東京外国為替市場は、トランプ・トレードによる買いが一巡したとの見方から、日経平均株価は下落した。日経平均株価は一時780円近い下落となったが、為替相場に大きな影響とはならなかった。時間外の米10年債利回りが4.44%台まで上昇したことで、ドル買いが優勢となったものの、夜の米CPIを控え積極的な取引は控えられている。
米ドル円は、東京仲値にかけてドル買いが優勢となり、154.93円まで上値を伸ばした。ただ、節目となる155円がレジスタンスとして意識されると上値は重たくなり失速した。日経平均株価が一時560円超下落したことも相場の重しとなり、154.53円まで下押した。ただ米10年債利回りの上昇などを手掛かりに、ドル買いが優勢となり節目の155円を上抜けた。
ユーロドルは、中国人民銀行が人民元取引の基準値を予想よりもドル安・元高に設定したことで、ドル/人民元(CNH)が下落したことでドル売りが優勢となり、1.0629ドルまで上値を伸ばした。ただ積極的に上値を試す展開とはならず、今夜の米CPIの発表を控えて売りが優勢となった。欧州勢参入後は売りが持ち込まれ、17時過ぎには1.0592ドルまで下値を広げた。
ユーロ円は、東京仲値にかけてはドル円の動きに連れて、前日高値を上抜け164.50円まで買われた。その後は日経平均株価が軟調に推移したが、下値も限定的で底堅い動きでもみ合った。ドル円が155円台を上抜け強含んだ事で、ユーロ円にも買いが入り164.62円まで上値を伸ばしたが、ユーロドルの下落などを背景に164.29円まで下押した。
債券
日本国債10年 1.044% (+0.028)