2024/11/18
【米国】米経済指標は全般で強い結果となったが、米10年債利回りの低下でドル売りが優勢となった
為替(2024年11月16日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 154.25 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0536 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.45 (円)
ポンド円 GBP/JPY 194.65 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2614 (米ドル)
11月15日のニューヨーク外国為替市場は、米小売売上高(予想:0.3%、結果:0.4%)と予想を上回り、米小売売上高(除自動車)(予想:0.3%、結果:0.1%)は予想を下回ったものの、前月分が大幅に上方修正されたことで、全般でドル買いが優勢となった。ただ、勢いは続かず米10年債利回りが上昇幅を縮小しマイナスに転じたことで、再びドル売りが優勢となった。
米ドル円は、米小売売上高が予想を上回り、自動車を除く数値は前月の数値が大幅に上方修正された事や、米ニューヨーク連銀製造業景気指数も予想を大きく上回っ多ことで、米10年債利回りは一時4.50%まで上昇したことで、ドル買いが優勢となった。一時155.77円まで買い戻されたが、米10年債利回りが低下に転じると再びドル売りが優勢となり28時前までに153.85円まで下げ幅を拡大した。
ユーロドルは、22時過ぎには、1.0592ドルまで上値を伸ばしたが、その後の米経済指標が概ね良好な結果だったことが伝わると、一転してユーロ売り・ドル買いが優勢となった。ユーロ円の下落につれた動きも出て、引け前には1.0516ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 43,439.18 -314.65(-0.71%)
NASDAQ総合 USD 18,678.54 -430.75(-2.25%)
S&P500 USD 5,869.86 -79.88(-1.34%)
株式市場では、前日にパウエルFRB議長が利下げを急がない姿勢を示したことから、FRBによる利下げペースが想定よりも緩やかになるとの見方が強まり、売りが広がった。NYダウ平均は週の初めに史上最高値を更新した後だけに種末を控えたポジション調整目的の売りも出やすかった。また予想を上回る米経済指標の発表が相次ぎ、米金利先高観が強いことも相場の重しとなった。決算内容が嫌気された、半導体製造装置のアプライド・マテリアルズが9%超下落した。
債券・商品先物
米国債10年 4.441% (±0)
NY原油(WTI) USD/バレル 67.09 (-2.18%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,566.7 (-0.22%)
【日本】日経平均株価の上昇幅縮小や、米10年債利回りの低下を受けてドル売りが優勢となった
為替(17時)
11月15日の東京外国為替市場は、本邦7-9月実質GDPで前期分が大幅に下方修正され、デフレーターも弱い結果だったことが伝わると円売りが先行した。午後には、米小売売上高の発表を控えていることもあり、やや様子見ムードが広がった。欧州勢参入後には日経平均株価の上昇幅縮小や米10年債利回りが上昇幅を縮小したことでドル売りが優勢となった。
米ドル円は、東京仲値にかけてドル買いが進み、10時前には156.74円まで上値を伸ばした。ただ仲値経過後には一転して売りが優勢となった。一時560円超上昇していた日経平均株価が210円程度まで上昇幅を縮めた事も相場の重しとなった。その後は夜の米小売売上高の発表を控え156.4円前後でもみ合った。日経平均株価が失速して安値引けとなったことや、米10年債利回りも上昇幅を縮小する中で、連日で値を上げてきた反動から週末を控えた持ち高調整目的の売りが進んだ。17時までに155.75まで下押した。
ユーロドルは、対円のドル買いで上値が抑えられているが値動きは限られている。日経平均株価の上昇幅縮小で、対円でのドル売りが優勢となると、小幅に上昇し12時過ぎには1.0545ドルまで上昇した。その後は、手掛かり材料に欠ける中で動意に乏しい展開が続いた。ただ、米10年債利回りの上昇幅縮小に伴って対円や欧州通貨などでドル売りが優勢となると、一時1.0563ドルまで上値を伸ばした。
ユーロ円は、ドル円につられて165.02円まで上値を伸ばした。日経平均株価が上げ幅を広げていることも相場を下支えした。ただドル円が伸び悩むと失速した。ただ、対ドルで円もユーロも上昇したことから揉み合いが続いた。その後は手掛かり材料に欠ける中で164.85円前後でのもみあいの相場が続いた。ただ、日本・中国株が軟調に推移しドル円が下落していることに連れて円買い・ユーロ売りが進行し、17時までに164.43まで下値を広げた。
債券
日本国債10年 1.067% (+0.009)