024/10/23
【米国】米10年債利回りの上昇を背景に全般でドル買いが優勢となった
為替(2024年10月23日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.06 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0797 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.13 (円)
ポンド円 GBP/JPY 196.14 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2983 (米ドル)
10月22日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りが上昇幅を縮小したことでドル売りが先行したものの、再び4.21%台まで上昇したことで全般で同買いが優勢となった。ラガルドECB総裁は「インフレ目標がすでに達成されたと結論付けることはできない」「金利は必要な限り景気抑制的な水準にとどまる」の述べたほか、ビルロワドガロー仏中銀総裁は「景気抑制策の解除が遅すぎるとリスクが高まる可能性がある」などと発言した。
米ドル円は、アジア時間に4.21%台まで上昇した米10年債利回りが、4.16%まで上昇幅を縮めた事で、円売り・ドル買いが先行した。22時台には150.60円まで下押したが、アジア時間の安値150.50円が目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となった。米10年債利回りが再び4.21%台まで上昇すると、全般でドル買いが優勢となり151.19円と7月31日以来の高値を更新した。
ユーロドルは、欧州市場序盤に一時1.0838ドルの日通し高値を付けたものの、NY市場に入ると徐々に弱含みした。ポルトガル中銀総裁が「雇用市場が軟化すれば0.50%の利下げも可能」と述べたことなどが相場の重しとなり、前日の安値1.0811ドルを下抜けて1.0792ドルまで日通し安値を更新した。米10年債利回りが上昇していることもユーロ売り・ドル買いを誘った。
株式
NYダウ平均 USD 42,925.41 -12.18(-0.02%)
NASDAQ総合 USD 18,572.17 +30.71(+0.16%)
S&P500 USD 5,851.08 -3.69(-0.06%)
株式市場では、NYダウ平均は米企業決算への期待から買いが入るとプラス圏で推移する場面もあったが、米10年債利回りの上昇により、株式の相対的な割高感が意識されて再び弱含んだ。その一方で、ハイテク株比率が高いナスダックでは、5日続伸したが高値への警戒感も強かった。
債券・商品先物
米国債10年 4.210% (+0.014)
NY原油(WTI) USD/バレル 71.77 (+2.14%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,763.1 (+1.04%)
【日本】日経平均株価は一時700円超安となり円買いが先行したが、その後は円売り基調が継続した
為替(17時)
10月22日の東京外国為替市場は、日経平均株価が一時700円超安となるなど株価の下落でスタートしたことで円買いが先行したが、日経平均株価の下げ渋りを確認すると徐々に円売り基調に戻した。全般でトレンド後の調整の展開となっており、方向感が定まらない状態が続いている。
米ドル円は、東京仲値にかけて150.76円まで上値を伸ばしたが、日経平均株価が700円超安となったこともあり、150.48円まで下押した。その後は日経平均株価が460円安前後まで下げ幅を縮小したことや時間外の米10年債利回りがじり高に推移したことで買いが優勢となり、13時台には151.10円まで上値を伸ばした。ただ利益確定目的の売りも入り150.65円まで押し戻されたが、下値は固く再び151円台まで下げ渋った。
ユーロドルは、安値圏ながらも底堅く推移した。米10年債利回りが上昇する中で下押す場面もあったが底堅く小幅なレンジで推移した。欧州勢参入後は、緩やかながらも調整の買戻しが入り、1.0837ドルまで上値を伸ばした。一方でドル高地合いが続いていることで、上値への警戒感は強いままだった。
ユーロ円は、ドル円や日経平均株価の下落などを手掛かりに円買い・ユーロ売りが進み一時162.80円まで下押した。その後はドル円の買戻しや日経平均株価の下げ渋りを眺めながらユーロ円でも買い戻しが進み、163.65円まで上値を伸ばした。ユーロドルがじり高に推移していることも相場を下支えした。
債券
日本国債10年 0.980% (+0.019)