米10年債利回りの上昇やドル高を背景に、株式の相対的な割高感が意識されNYダウ平均は反落した

2024/10/22

【米国】米10年債利回りを背景に全般でドル買いが優勢となった

為替(2024年10月22日  6時00分)
米ドル円          USD/JPY   150.83 (円)
ユーロ米ドル   EUR/USD  1.0814  (米ドル)
ユーロ円          EUR/JPY   163.12   (円)
ポンド円          GBP/JPY   195.83  (円)
ポンド米ドル   GBP/USD  1.2983  (米ドル)

10月21日のニューヨーク外国為替市場は、米10年債利回りの上昇に伴い全般でドル買いが優勢となった。米景気先行指標総合指数(予想:-0.3%、結果:-0.5%)は予想を下回ったものの、相場の反応は限定的だった。また、ローガン米ダラス連銀総裁は「経済が予想通りなら、段階的な利下げを予想する」と述べたほか、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁も「向こう数四半期にわたり、緩やかな利下げを予想している」との見解を示した。

米ドル円は、米10年債利回りが一時4.198%と7月26日以来の高水準を記録すると全般でドル買いが先行した。目先のレジスタンスとして意識されていた17日の高値150.32円を上抜けると買いの勢いが強まり、引け間際には150.88円まで上値を伸ばした。もっとも8月1日の高値と面合わせすると上値が重たくなった。

ユーロドルは、米10年債利回りの上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢となると、28時前には一時1.0810ドルと17日安値に面合わせした。その後は下げ渋ったが、買戻しの勢いは強くなかった。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは、一時104.02と8月2日以来の高値を付けた。

株式
NYダウ平均       USD   42,937.59           -337.75(-0.78%)
NASDAQ総合    USD   18,541.46            +52.80(+0.28%)
S&P500             USD     5,854.77                -9.74(-0.16%)

株式市場では、NYダウ平均が連日で史上最高値を更新した後だけに利益確定目的の売りが優勢となった。米10年債利回りが上昇し、株式の相対的な割高感が意識されたことも相場の重しとなり、指数は一時400ドル近く下落した。その一方でハイテク株比率が高いナスダックは4日続伸した。

債券・商品先物
米国債10年                                 4.196%     (+0.111)
NY原油(WTI)     USD/バレル   70.26         (+1.29%)
NY金(COMEX)  USD/オンス   2,734.5      (-0.06%)
 

【日本】日経平均株価の低下で円売りが先行したが、午後には米10年債利回りの上昇を受けてドル買いが優勢

為替(17時)
10月21日の東京外国為替市場は、日経平均株価が200円超下落したことを確認すると、クロス円全般で、円買いが強まった。米10年債利回りが上昇幅を縮小したことで、ドル売りもでた。ただ午後になると日経平均株価がプラスに転じたことや、米10年債利回りが徐々に上昇したことを受けて、円売り・ドル買いが優勢となった。

米ドル円は、日経平均株価が200円超安となったことを眺めながら、一時149.08円まで下押した。その後は日経平均株価が下げ幅を縮小したこともあり下げ渋ったが、米10年債利回りが上昇幅を売り戻されるなかで、上値が重たい状態が続いた。再び149.08円まで下押したが節目の149円を前にして下げ渋り、対オセアニア通貨主導でドル高が進んだことを支えに、買いが強まり17時前には149.85円まで上値を伸ばした。

ユーロドルは、小幅なレンジでのもみ合いが続いたが、13時台に1.0860ドル台の狭い揉み合いを下抜けると、全体的なドル買い圧力の強まりの影響もあり、げ足を速め、17時前には1.0845ドルまで下値を広げた

ユーロ円は、日経平均株価の下落やドル円の下落の流れに沿った形で12時台には161.98円まで下押した。ただ17日の安値161.83円が目先のサポートとして意識されたことや、ドル円が上昇したこともあり、下げ渋り16時台には162.60円まで上値を伸ばし、東京市場で下げた分を取り戻した。

債券
日本国債10年 0.961%     (-0.004)

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