2024/10/18
【米国】米経済指標の結果が米経済の底堅さを示すと、全般でドル買いが優勢となった
為替(2024年10月18日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 150.16 (円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0830 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 162.68 (円)
ポンド円 GBP/JPY 195.40 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.3010 (米ドル)
10月17日のニューヨーク外国為替市場は、ECB理事会で政策金利が市場予想通り0.25%引き下げられ、ラガルドECB総裁が「経済は予想よりもやや弱い」などといった発言により、ユーロ売りが優勢となった。また、米小売売上高(予想:0.3%、結果:0.4%)やフィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:3.0、結果:10.3)が予想を上回る結果であることが伝わると、全般でドル買いが優勢となった。
米ドル円は、9月米小売売上高や10月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米新規失業保険申請家因数が予想よりも強い内容だったことが伝わると、米経済の底堅さが改めて意識されて、米10年債利回りの上昇とともに全般でドル買いが先行した。一時150.32円まで上値を伸ばし8月1日以来約2か月半ぶりの高値を更新した。
ユーロドルは、ECB理事会において市場予想通り政策金利を0.25%引き下げることを決定した。今後の動きは「データに基づいて会合ごとに決定する」との見解を改めて表明し、利下げペースはデータ次第との説明を維持した。発表直後は、ユーロ買い・ドル売りで反応し1.0873ドルまで上値を伸ばしたが、ラガルドECB総裁の発言を受けてユーロ売りが優勢となり1.0810ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 43,239.50 +162.36(+0.37%)
NASDAQ総合 USD 18,373.54 +7.03(+0.03%)
S&P500 USD 5,841.47 -0.85(-0.01%)
株式市場では、NYダウ平均が史上最高値を更新した。堅調な経済指標を受けて米景気の堅調さを確認すると、買いが優勢となった。半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)の第3四半期決算が良好な内容となった事も投資家心理の改善に追儺がった。エヌビディアは株式分割後ベースの高値を更新したものの、引けにかけては利益確定売りなどに押された。
債券・商品先物
米国債10年 4.093% (+0.075)
NY原油(WTI) USD/バレル 70.73 (+0.05%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,708.3 (+0.66%)
【日本】日経平均株価の反落を受けて円買いが先行するも、日経平均株価先物や独DAXの上昇を見て円売りが優勢となる
為替(17時)
10月17日の東京外国為替市場は、日経平均株価が反落して始まるとリスク・オフの円買いが先行した。ただ、米10年債利回りが上昇基調を維持し、底堅くじり高に推移すると全般でドル買いが優勢となった。夜にはECB理事会が控えており、追加利下げ観測が高まっていることもあり、欧州通貨は神経質な動きとなった。
米ドル円は、反発して始まった日経平均株価がマイナスに転じると9時過ぎには149.43円まで下押した。豪ドル円の買いや東京仲値にかけての買いに支えられ149.61円まで買い戻されるも上値は重たかった。日経平均株価が一時250円近く下落したことで、リスク・オフの円買いが進み、149.23円まで下押した。ただ、時間外の米10年債利回りが上昇基調を保つ中で、ナイト・セッションの日経平均株価先物や独DAXが上昇したことを支えに買いが優勢となった。
ユーロドルは、早朝には1.0855ドルと前日安値に近づくも対円でのドル売りに支えられ1.0864ドルまで上値を伸ばした。ただ、積極的に上値を試すような展開にはならず、今夜のECB理事会での追加利下げ観測の高まりから、1.0848ドルまで下押した。
ユーロ円は、東京仲値にかけて162.49円まで上値を伸ばすも、ドル円の上値が重たくなるにつれて伸び悩み、11時台には162.05円まで下押した。その後はやや買い戻しが優勢となるも、ユーロドルが軟調に推移していることもあり、値動きは限られた。欧州勢参入後はユーロ買いが先行し162.62円まで上値を伸ばした。
債券
日本国債10年 0.958% (+0.006)